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幼稚園児の頃から漠然と、
「大きくなったらウィーンに住む」
と決めていた。何の根拠もなく。

「カルピス子供劇場」のCMで、
ウィーン少年合唱団がアウガルテン宮殿の
赤い絨毯が敷かれたらせん階段で歌う姿を見て、
「あの赤い絨毯の階段を登るんだ」と。
その頃は特にウィーン少年合唱団のファンでもなかったのに、
そう心に誓ったのは5歳か6歳の頃だったと思う。

次に具体的にウィーンを意識したのは
小学校4年生のとき。(2年生だったかも)

母が持っていたウィーンフィルによる
Johann StraussⅡのウィンナー・ワルツ集を聴いた時、
懐かしさ(?)で背中がゾクゾクして、
「やっぱりウィーンに行かなくちゃ」って思った。
Bachが好きなのに、何故かStraussにビビビと(笑)

が、成長と共に興味の範囲が広がり、
いつしかウィーンのことは忘れていた。
まあ、時々テレビなどでウィーンのことをやっていると
目をやったりしていたが。

昔は今と違って、英語は中学に入って初めて習う子供がほとんど。
中一になって初めての英語の授業。
『これで英語が読めるようになるんだ~!』と期待いっぱいで迎えた。
が、初授業どころかいつまでたっても“発音の法則”を教えてもらうこともなく、
英語は一単語ずつ発音を覚えるもの、と気づいたのは一学期も半ば。
『私のやりたい言語はこんなんじゃない』っていつもフラストレーションでいっぱいだった。
じゃあ、どんな言語がやりたいの?と言われても“これ!”と言えるものはなく、
ただ、読み方の法則があって、たとえ意味がわからなくても読める言語を求めていたようだ。

高校生の頃、竹宮恵子さんの『風と木の歌』を読んで、
今まで知らなかった世界を知って、そこからフランスに興味を持つように。

大学で第二外国語を選択するときに迷わずフランス語を選択。
が、すぐに後悔することに。
一応、法則もどきはあれど、あまりにも例外が多すぎるフランス語は私には合わなかった。

20歳の時に、友達にウィーン少年合唱団のコンサートに誘われた。
美しいボーイソプラノは嫌いじゃないし、まっ、行ってもいいか・・・
という軽い気持ちでコンサートに行き、これまで生きてきた中で一番の感激に浸った。
追加コンサートのチケットを買って、その後何度か聴きに。
最後には合唱団を空港までお見送り、なんてミーハーなことまで。

幼稚園の頃に何の根拠もないままに誓ったことが思い出され、
はっきりと「ウィーンに住んでみよう!」と決意。

まずは言葉、と思って初めて見たNHKテレビのドイツ語講座で再び感動。
『私が求めていたのはこの言葉かも』との確信を胸に、
本屋さんで初めてのドイツ語の参考書を購入。

ドイツ語の規則正しい法則に、『これだ!やっと見つけた!』と
涙が出るほど嬉しかった。

それからは大学の専攻の科目よりドイツ語の勉強に熱が入り、
語学学校にも通い、就職してからはひたすら貯金、貯金。

そうして、大学を卒業して3年がたった頃、
やっとウィーン行きのめどがついたのでした・・・

次回はウィーン留学時代のことを、
不定期で書いていきたいと思います。
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